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コードレスでラクラク運用!Vバッテリー+LED定常光での物撮り

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今回は「文明の利器」と言えるVマウントバッテリーを用いたLED照明機材での物撮りをレポートします。

今、定常光で物撮りしています

私どもマップレンタルは、おかげさまで新しい機材の導入の早さにご好評いただいており、また筆者にあっても日々新しい機材に触れることができて役得もとい恐悦至極でございます。
さて、現実問題として弊社が新しい機材を導入するにあたって、在庫スぺースの問題等があり旧機種には残念ながらお別れする必要があります。
完全に壊れている機材なら廃棄ですが、本日現在ジャンク品やアンブレラ・スタンドなどは店頭販売し、カメラ等はヤフーオークション『マップストア』にて出品しています。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/maprentalshowcase

そんな出品する旧機種を、ただいま欠品などがあるワケありの元レンタル品を照明機材として活用し撮影しています。
しかし、たまにはちょっといい照明で撮影したいという、筆者の機材マニア根性に火が灯ってしまったのです。嗚呼

OPPO Reno3 A (4.71mm, f/1.7, 1/304 sec, ISO100)

LED照明をコードレス運用!Vバッテリーの魅力

ところで今日、撮影用LED照明機材の多様性と利便性が増しています。先日のinterBEEでも多くの新機種が展示されていましたが、そんな昨今のLED機材は一般的なAC電源以外に、本来は大型のテレビカメラに使用されるような業務用のVマウントバッテリーが使用可能です。


マップレンタルでは98Whの『NEP Li-D98M-S スーパーミニVマウントバッテリー』と198Whの『IDX DUO-C198 Vマウントタイプリチウムイオンバッテリー』というVバッテリーを扱っており、コンパクトな98whなら60Wの照明を98÷60≒1.6時間持続させることが可能で、出力を落とせばさらに長持ちします。

Vバッテリー2種類、一般的な大きさの198Whはレンガほどの大きさで、98Whはその半分

Vバッテリーでの撮影はコードレスにより結線の手間が省ける他、極めて柔軟な運用ができるのが最大の魅力です。

HERO9を5個、電源落ちるまで撮れるか?

この度オークションで出品する事となったのが、GoproのアクションカメラHERO9。Tiktokerからウクライナの戦場カメラマンまで、みんな大好きGoproですが、当店ではHERO11への更新に伴い放出することとなりました。
そんなHERO9さん、ちょっといい光を浴びせたくなりトップにゴドックス・FL150S フレキシブルLEDライト 60×60にソフトボックス付き、両サイドにアプチャー・Light Storm 60Xという道具立てで、それをNEP・Li-D98M-S×3個を電源に撮影することにしました。
フル出力でなくても5個撮れそうだと考え、バッテリー切れまでに終わらせるという目標を設定しました。

小さめのカメラバッグにもすっぽり収まるコンパクトな98Whバッテリー

フレキシブルライトにはコントローラー部にバッテリーを取り付け

LS60Xはブラケットのサイドに取り付け、Dタップコードで接続

スマホコントロールでラクラク

撮影!

このLED照明での撮影は何が楽かというと、ライブビュー撮影を行えば仕上がりを非常にイメージしやすい点です。
さらにその撮影を楽にしてくれるのが、スマホさえあれば手元で光量調節ができるアプリケーションソフトです。
アプチャー製品にはSidus Link(サイダス・リンク)というアプリが無料で用意されています。


左右の光源がアプチャー製品なので、微妙な調整を灯体に触れずに行えるこの利便性、クセになりそうです。

手元で光量調節しながらライブビューで仕上がりを確認。コレはラクです

まさかのバッテリー切れ!

さて、撮影を開始する前に、光量や灯体の向きを決めて、商品の向きや並びを決めること小一時間・・・、ここでトラブル発生!
なんと、トップに入れていたライトの電源が落ちました・・・。原因はシンプルにバッテリー切れです。

バッテリー切れの衝撃でちょっとピンぼけ

先述の通り、バッテリー容量は98Whで、トップライトの最大出力は150w・・・。そう、85%程の出力なら1時間程度で切れてしまいますね。

98Whバッテリーでこれでは1時間も持ちません。

バッテリーが切れるまでに終わらせるという目標があっさり崩れ去ってしまったために、トップライトはAC電源を頼ることに。

撮影開始から2時間、ついに・・・

最初の1台は結局1時間ほど時間がかかりましたが、基本的なライティングとスタイリングが決まればあとはテンポよく撮っていくだけ。残りの4台は1時間程度で済ませ、5台を計2時間で撮影しました。
バッテリー残量は両サイドのLS60Xは20%台の出力だったため、残量に相当余裕がありました。一方トップライトは前述のとおり空っぽに、198Whを選択しなかったことが悔やまれます。

左から、左サイド・トップ・右サイドに使ったバッテリー。緑のランプが残量です。

LED照明に適したVバッテリーのチョイス

今回の撮影から実感したのは、「バッテリー容量は灯体の出力に対して適切なものを選ぶべし」ということです。
オススメ例としては・・・

Light Storm 60XにはNEPのLi-D98M-SスーパーミニVマウントバッテリー

(1日レンタル:3000+900+マップ補償10%=4290円)

 

フレキシブルLEDライト 60×60にはIDXのDUO-C198

(1日レンタル:2000+1500+マップ補償10%=3850円)

 

Light Storm 300dまたは300XにはDUO-C198を2個


(300d+DUO-C198を2個の1日レンタル:5000+3000+マップ補償10%=8800円)
(300X+DUO-C198を2個の1日レンタル:5500+3000+マップ補償10%=9350円)

 

電源を取りにくい、小さな飲食店内での撮影や屋外の撮影などで利便性を発揮する道具立てとなることでしょう。