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InterBEE2022が11月16日から18日まで千葉市・幕張メッセで開催された。マップレンタル店内でも機材好きとして知られる千葉市在住のスタッフKがレポートする。

百花繚乱　多様化する撮影用LED

InterBEE2022は昨年に比べアプチャー代理店のアガイ商事やアリ代理店の江東電気など、照明機材関連の参加社が増加した。
大光量のアプチャーLight Stormシリーズ等の登場により、HMIを置き換える形で急速に普及していったLED照明機材は、中国系を中心に参入が相次ぎ、今回はその発展と多様性を見せつけられた。

ゴドックスとナンライトからは、バイカラータイプの1200wモデルが登場

ゴドックスの大型モデルKNOWLEDシリーズから MG1200Biが発表された。色温度2800-6500Kで調整可能で、電子接点付きの専用マウントを採用。

ナンライトはEvoke 1200Bを発表。既に発売されているデイライトモデルのバリエーションであり、2700-6500Kで色温度調整可能。会場では同シリーズの耐候性の高さをアピール。

小型60wクラスやフレキシブルモデルにも注目商品が並ぶ

アプチャー・Amaranシリーズより発売中の60d（デイライト）およびX（バイカラー）はこのモデルは同クラスでは珍しいボーエンスマウント対応で、あまり灯体マウント部負担を掛けない程度の重さなら様々なアクセサリーが使えるという。

ゴドックスからはフォーカシングタイプのS60が発表、このモデルは専用マウントに取り付ける物撮りなどで重宝されるデドライト風のスポットレンズアクセサリーが用意される。

広い光源と取り回しに優れるフレキシブルタイプも各社より登場しているが、今回特に目を引いたのはAmaranF21c（60×30cm）。フルカラータイプとしては軽量かつ広い光源が得られ、より柔軟な運用が期待できそうだ。サイズ違いのF22c（60×60）もラインナップもある。

今や定常光のスタンダードとなった中国系メーカーは、60wの小型機から1200wの大型機、チューブタイプやフレキシブルタイプなど各社多様なラインナップにより幅広いニーズに応えつつ低価格を実現している。
その中で、ボーエンスマウントの標準対応を重視するアプチャー、バリエーションが豊富なナンライト、独創的なラインナップを提案するゴドックスといった各社のキャラクター性が際立ってきた。

映画の本場からの刺客！欧米系LED

今回は欧米系メーカーの照明機器の出展もあり、各社演色性に自信を見せる他、特殊機能で差別化を図っている。

キノフロからは1006×566mmの大型フルカラーパネルタイプFreeStyle Air MAXが出展。演色性の高い蛍光灯照明で名を馳せた同社のこだわりはLED時代にも引き続いてている。

映画照明のオーソリティ、アリもLEDに注力しており、フルカラーモデル・Orbiterに電動のフレネルレンズユニット 15-65°を装着した展示が目を引いた。

今年日本での正規代理店販売が始まったロトライトはフルカラーパネルLED・Titanシリーズが登場。目玉は電子ディフューザー機能でアクセサリーなしに即座に拡散効果が得られる。

変わり種ではHIVEのOmni-Color PAR30。バルブタイプ（電球型）であるが、アクセサリーのグリッドやレンズなどのモデファイアが使える。