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基礎知識

【初心者でも分かるカメラの基礎知識6】被写界深度

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被写界深度とは、ピントが合って見える範囲のことを言います。

奥までピントが合っている状態のことを被写界深度が「深い」、前後背景が大きくぼけている状態のことを被写界深度が「浅い」といいます。

 

  • 被写界深度が深い写真

SONY ILCE-6400 (30mm, f/16, 1/160 sec, ISO6400)

後ろにある花もピントが合い、はっきり見えている写真。

 

  • 被写界深度が浅い写真

SONY ILCE-6400 (30mm, f/1.4, 1/160 sec, ISO100)

絞りを開けているため、ピントが合う範囲が非常に狭くなっています。

 

  • 被写界深度が浅い写真を撮るには

 

一眼カメラらしい、被写界深度が浅い、背景がぼけた写真を撮るには以下の3点がポイントになります。各シチュエーションで撮り比べたので、比較してみましょう。

 

  • F値を下げる

絞りを開放すると被写界深度が深くなります。

 

・F1.4で撮影

SONY ILCE-7CM2 (85mm, f/1.8, 1/4000 sec, ISO400)

 

・F14で撮影

SONY ILCE-7CM2 (85mm, f/14, 1/4000 sec, ISO12800)

F14まで絞ると、背後の滝がはっきり見えるようになってきます。

被写界深度が浅い(背景がぼけた時)方が、主役である花が浮き立って見えます。

 

 

  • 望遠で撮る

同じ絞りでも、望遠で撮った方が背景のぼけは大きくなり、歪みも少なくなります。

F1.8で同じサイズになるように被写体との距離を調整し、撮り比べました。

 

被写体から離れて、焦点距離85mmで撮影

SONY ILCE-7CM2 (85mm, f/1.4, 1/4000 sec, ISO320)

 

少し近づき、焦点距離55mmで撮影

SONY ILCE-7CM2 (55mm, f/1.8, 1/4000 sec, ISO400)

 

かなり近づき、焦点距離14mmで撮影

SONY ILCE-7CM2 (14mm, f/1.8, 1/4000 sec, ISO200)

広角14mm〜中望遠85mmで比較すると、ぼけ方も変わりますが背景の見え方も変わります。

14mmで撮影すると周囲の背景もかなり入ってきますが、85mmでは背後にある滝がぐっと迫っているように見えます。

これを「圧縮効果」といいます。

 

 

  • 被写体・背景との距離を調整する

 

カメラ⇔被写体との距離、被写体⇔背景との距離でもぼけの大きさは変わります。

同じ焦点距離・絞り(85mm、F1.8)で比較してみましょう。

 

  • カメラ⇔被写体との距離

まず少し離れて、被写体である花壇をやや小さめに、背景を広めに写した写真がこちらです。

SONY ILCE-7CM2 (85mm, f/1.8, 1/4000 sec, ISO400)

 

続いて、被写体に近づき、ブーケのようなアレンジメントがメインになるように大きく写しました。

SONY ILCE-7CM2 (85mm, f/1.8, 1/4000 sec, ISO400)

このように、被写体との距離を詰めた方が、ぼけは大きくなります。

 

  • 被写体⇔背景との距離

今度は、カメラとの距離は変えず、被写体と背景を離していきます。

背景となる草木のすぐ前にモデルを立てて写真を撮りました。

SONY ILCE-7CM2 (85mm, f/1.8, 1/4000 sec, ISO100)

多少ぼけてはいるものの、輪郭がまだ保たれています。

そのままカメラと被写体との距離は変えず、背景から離れていきます。

SONY ILCE-7CM2 (85mm, f/1.8, 1/4000 sec, ISO100)

5mほど離れれば、輪郭がなくなるほどぼけた写真になります。上2枚は同じものを背景にして撮影していますが、距離を変えることでぼけ感をコントロールすることができます。

SONY ILCE-7CM2 (85mm, f/1.8, 1/800 sec, ISO100)

背景を大きくぼかすには、壁などを背にして撮るよりも、広くて奥行きのある場所がおすすめです。人物ポートレートは何を背景にして撮るかで印象ががらりと変わるので、色んな場所で撮ってみましょう。

 

 

まとめると、

  • カメラ⇔被写体の距離:近くする
  • 被写体⇔背景との距離:遠くする

ことで、背景のぼけは大きくなります。

 

また、APS-C機よりもフルサイズ機の方がセンサーサイズが大きいので、ぼけやすい傾向があります。

こだわる人はフルサイズ機を選ぶといいでしょう。

 

 

・被写界深度が深い写真を撮るには

 

風景や建築物などを、見せたいものが写真全体に渡る場合、被写界深度の浅いぼけは適しません。今まで説明してきたこととは逆に、広角でF値を絞って撮影すれば、隅々までピントの合ったキリッとした写真を撮ることができます。

 

F8で撮影

F4で撮影

 

 

被写界深度についてまとめました。

 

ちなみに…

この記事の人物ポートレートではSONY FE 85mm F1.4 GMを使用しました。

中望遠レンズでとてもよくぼけて、写真が上手くなったように錯覚してしまうぐらい綺麗な写りでした。

マップレンタルでレンタルできますので、気になった方は試してみてください。