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レビュー

防振機能付き双眼鏡

レビュー

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双眼鏡。子供の頃はよく手にしていた。

いまでも宝塚観劇の際はよく小さいものを持っていく。

ただ今ではカメラに400mmとか付けていけばそれで済むし、

なんなら撮って残せてしまうからあまり興味がなかった。

 

だから入荷したこの双眼鏡を手にしてもまだ、期待はしていなかったのだが、

おかげでVixen ATERA II H12×30を使ってみたときの印象は衝撃的だった。

 

Apple iPhone 12 Pro Max (5.1mm, f/1.6, 1/97 sec, ISO125)

接眼レンズにiPhoneを押し付けて撮ったのでそこはご容赦いただきたいが、

とにかく鮮鋭だ。この写真なんかメじゃないくらい美しい。

カメラの複雑な機構の果てにファインダで見る景色とはあまりにも違う。

ダハプリズム越しでもなく、撮像素子で電子化された情報でもない。

色といいシャープネスといい、やはり肉眼がよいのだろう。

それから立体視。

カメラの世界でも定期的に3Dだなんだと取り沙汰されてきたが、そういうレベルではない。

まさに圧巻であった。

そして昔は存外であったこととして、手ぶれ補正が付いている。

これが一番見やすい。

高倍率をいかに両手で保持しようとも細かいブレはそういうものとして諦めていたが、

この手ぶれ補正は「手のブレ」だけじゃなく例えば「うねり」すらも飲み込んだ。

望遠レンズで散々お世話になっている手ぶれ補正であっても、

なるほど双眼鏡ではとにかく「ラク」に振る舞うのだ。

構えるのもラクなら、ずっと覗いてて疲れずラク。

これは動いている物を追いかけるときでもスムーズに見れるので、

絶対に手ぶれ補正付きで一度お試しいただきたいところである。

 

Apple iPhone 12 Pro Max (5.1mm, f/1.6, 1/17 sec, ISO3200)

 

しかし冒頭申し上げたように望遠レンズの付いたカメラとどう棲み分けするか。

簡単なことだ。

撮って残すことも大切ではある。

しかし自然の美しさを心に残すこともまた、人生の糧になるのではないでしょうか。

 

「わが住む周囲の美しき世界から如何なる被写体を探し出すか、何れをとり何れを捨てるべきか、これが一番の問題である。」(花和銀吾 「フォトタイムス」15巻4号 1938年)