CP+2024 照明機材特集 光を選んで美を写し出す
美は光から
主催者セミナーのうち、2日目の美容クリエイターGYUTAE(ギュテ)氏のステージが印象的だった。
参加者が女性メインで、GYUTAE氏自身「機材に詳しくなくスマホ(iPhone)撮影メイン」という、筆者のような撮影機材マニア御用達イベントCP+の中で異色中の異色ステージだった。
しかし「光の色味に気を付ける、リングライトと両サイド光を使う」という話に本格的な機材を日々触れている私も感銘を受けた。
イルコ氏「光が良ければIPhoneでもいい写真が撮れる」
光の魔術師ことイルコ・アレクサンダロフ氏は「いい写真を撮るのにカメラはあまり関係ない、重要なのは光」と力説している。その証明として氏はiPhoneによる作例をたびたび紹介している。
光の重要性を説くという点で機材に詳しくないGYUTAE氏と機材のオーソリティ・イルコ氏の考えは通底している。
その一方でグローバルシャッター機であるソニーのα9IIIは「小出力のフラッシュでも良い写真が撮れる」とも語っており、カメラ機材の進化へに対する期待も示した。
フォティックスから黒いソフトボックス
筆者が今年のCP+で注目したのは、フォティックスより参考出品された黒いソフトボックスRaja Eclipseだ。
内張りがツヤのある黒で、これにより超フラットな光源が得られ人物撮影では肌の滑らかさが表現できるようで、SNSではポートレート系の人々から注目を浴びた。
先述のGYUTAE氏は「高額なカメラ機材だと毛穴まで見えてしまう」と述べており、肌の解像より滑らかさを重視するビューティー撮影の現場でRaja Eclipseは重宝されそうだ。
小型化するフルカラーLED
スタジオ機材として十分すぎるほど進化を遂げたLED照明であるが、今年の見どころは小型のフルカラーモデルだ。
RGBを活かしたカラフルな表現はもちろんだが、CCTモードでは色温度だけではなくG/M調整も可能で、シビアに白の表現を行うビューティー撮影の強い味方となる。
プロの撮影だけではなく、YoutubeやTikTokで「盛れる」照明機材にもなる。
多様化するアマゾン販路の中国系照明機材
今年のCP+で目立ったのは、NEEWER、Yongnuo、COLBORといった、アマゾンでおなじみの安価な製品群を有する照明メーカーたちだった。
ある有名中国系照明機材の日本代理店も焦りをにじませるほどの攻勢ぶりで、アプチャー、ナンライト、フォティックスといったハイブランドのラインナップに見劣りしない製品群や、一部ブラッシュアップされた機材も見受けられる。
ブロンカラーのゼネストロボもLEDモデリング
ストロボのモデリングライトもLEDが一般的となりつつある。
プロフォトのバッテリータイプ:Bシリーズは一貫してLEDモデリングランプだが、ブロンカラーのゼネタイプストロボもLEDモデリングヘッドに対応している。バッテリータイプのストロボにおいては消費電力対策としてLEDモデリングを採用しているが、その副産物としてムービー照明としての応用性も生じた。
ムービーとスチールを同時に行う際、安定した出力が魅力のゼネストロボシステムでもLEDモデリングで照明のシームレス化が図れる。