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イルミネーションで効果を発揮!ミスト系ソフトフィルター3種活用法

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近年映像畑の方々を中心にブラックミストを用いたソフトフォーカス表現が多用されています。

高性能になりすぎた現代レンズへのアンチテーゼとも思えますが、「にじみ」という表現はどうにもマスターレンズで表現するのは難しく、やはりレンズフィルター効果が頼りになります。

マスターレンズRF 24-105/4ではこんな感じにキレキレです。

しっかり効果が出るブラックミストN0.1

ブラックミストとはその名の通りガラス面に黒い霧状の模様が点在しているフィルターです。それによりコントラストがありつつも光源がにじみソフトフォーカス効果が得られます。

ブラックミストN0.1前ピン。解像感やコントラストがありつつも光源がしっかりにじみます。

ブラックミストN0.1後ろピン。やはりコントラストが活かせるのが魅力です。

ブラックミストNo.1は後述のNo.05よりにじみ効果が大きく、はっきりソフトフォーカス効果を得たい場合に選択肢となります。

このツリーのにじみ感、聖なる夜にぴったり!?

 

現代ソフトフォーカスの大定番、ブラックミストNo.05

今ソフトフォーカス系フィルターで1番人気なのがブラックミストNo.05。ちなみに「No.05」とは「効果0.5」という意味で、No.1の半分という意味です。

ブラックミストNo.05前ピン。効果は弱いもののさりげないにじみ感が扱いやすいです。

ブラックミストNo.05後ろピン。前ボケの柔らかさがソフトフィルターであることを主張します。

とにかくこのフィルターは「さりげなく使える」というのが魅力。特にストリートスナップで気軽に使えました。

銀座の日産ショールームに飾られていたクラシカルなダットサン14型トラックがキュートに。

 

ソフトフォーカスの新機軸、ホワイトミスト

そもそもソフトフォーカスフィルターとはガラス面に穴やブラックミストのように斑点を用いて光を拡散させる、いわばマスターレンズの光学性能を意図的に落とすアイテムです。

ホワイトミスト前ピン。ブラックミストと対を成す存在で、フレア感とコントラスト低下により明るい雰囲気に

ホワイトミスト後ろピン。前ボケがかなり溶けた感じがあり、コントラストも弱まる。

ホワイトミストNo.1はその名の通りブラックミストと対を成す白い霧のような模様が施され、ソフトフォーカス効果と弱い光源でもフレア感が得られ、より明るく柔らかな画つくりとなります。

ソフトフォーカス効果が弱まる広角でも、柔らかな雰囲気に。

こんな感じで活用したい、3種のミスト

ブラックミストとホワイトミストを比較すると、コントラストを維持しつつにじませるブラックと、コントラストや解像感を弱め柔らかな画を作るホワイトというのがそれぞれの持ち味と言えます。

イルミネーションを撮るにあたり、コントラストが生かせるブラックミストは第一の選択肢となりますが、人の息も白くなるような冬の空気感をイメージする手段としてホワイトミストも活用できると感じました。

何もかもがきらめいて、にじんでも色あせないメリー・クリスマス

ミスト系フィルターを活用して、冬の撮影を楽しみましょう!