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フォトネクスト2024 写真機材の新たなる可能性

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ジェネレーター式ストロボ復権のきざし?

今年のフォトネクストは、中国大手メーカーの1つつゴドックスと、国産ストロボのオーソリティ・コメットから2400Wのストロボ用ジェネレーターが出展された。
大光量LEDやバッテリー式ストロボ全盛の今、日中の両社がスタジオユーザーからの要望に応えた。光の安定性や足元の定位置で確実に操作できるゼネ式ストロボの利点が再注目されている。

すでに発売済みのゴドックスP2400は既存の同社製フラッシュトリガーやクリップオンストロボと通信可能で、LEDモデリング付きの専用ヘッドを2灯接続できる。

ゴドックスP2400は2口の大型端子を採用したゼネで、同社のワイヤレスシステムに対応

P2400用ヘッドは、LEDモデリングとボーエンスマウントを採用

コメットからはCS-2400T RSが発表された。先代CS-2400T IIの生産終了後に同等機種の要望が多かったため、リモートシステム対応にて近日発売予定。

CS-2400T RSは同シリーズの特徴そのままにリモートシステムを標準搭載

 

クリップオンストロボの新潮流

「いやー、最近よく売れていますね」
サンテックの八木氏はジンベイのクリップオンストロボに手応えを感じていた。マップレンタルでも好評レンタル中のHD-2 MAXの売れ行きが好調で、さらに主要カメラメーカーに対応したインテグレーテッドホットシューの新機種としてより安価なHD-1とHi-900を追加する。

 

1台で主要メーカーに対応するインテグレーテッドシュー対応のジンベイシステム。カメラメーカーがクリップオンストロボ開発に消極的となる中拡充している

ゴドックスも新型クリップオンストロボV1-PROを出展。本体でのUSB充電と着脱可能なサブストロボという新しい機能が目を引く。さらに小型かつタッチパネル搭載の新しいフラッシュトリガー・X3も登場。

オンカメラで正面にサブストロボ+バウンスにメインストロボといった実質2灯分の効果が得られるV1-PRO

V1-PROは小型軽量

富士フイルムブースでは先日発表されたGFX100sIIとGF500mmF5.6 R LM OIS WRが展示されていた。6月28日発売となる。

想像以上に小型軽量な超望遠レンズGF500/F5.6とGFX100sIIの組み合わせ

500/5.6は想像以上に小型なレンズで、大柄なGFシステムカメラと組み合わせても軽快に持ち運べそうだ。
GFX100sIIは7.0コマ/秒の連写速度やAF予測アルゴリズム強化など、先代100sよりも動きモノに強くなっている。より画質を重視したステージ撮影やスポーツ撮影に可能性が広がる。

 

小型LEDとスタンドの話題

ナンライトからUSB-PDに対応する60Wと120WのバイカラーLED、FC-60B/120Bが登場。一般的な市販のUSBバッテリー/ケーブルで扱える。

背面にUSB-PDポートを設け、電源確保の自由度が増したFC-120B

ジーウンからカメラサイズのバッテリー式LED。MOLUSシリーズが出展。バイカラー100WのMOLUS X100フルカラー60WのMOLUS X60 RGBがあり、巨大な放熱ファンが目を引く。なお同ブランドは代理店がケンコー・トキナーに代わった。

クラス最小で高熱注意シールが目立つMOLUS X100

フルカラーのMOLUS X60 RGB。小型・薄型なので自由度が高い。

サンテックから28mm太ダボ対応のキャスター付き電動スタンドM300が登場。
本体の重さが15kgと重い一方耐荷重も15kgで、電動昇降機能も相まって大型灯体を少人数でも運用しやすくなるだろう。

電動スタンドM300の収納寸法は156.5~291cmの長さで15kgまでの灯体を運用できる。

 

マシューズから世界最小センチュリー。ミニチュアのようだが作りはセンチュリーそのもの。テーブルフォトやミニチュア撮影などで活躍できる。

実際に机の上で展示されていたミニセンチュリー

AIによる画像編集

今回フォトネクストの目玉としてAIによる編集ソフトが注目されていた。

EVOTOは今回最も注目を集めていたAIレタッチソフトで、1枚10.5円で編集という料金体系。
一例として手作業では面倒な眼鏡の写り込みの修正をAIが行ってくれる。ウエディング・フォトなどで作業効率化を図れる。

今年もっとも人が集まっていたEVOTOブース

よしみカメラが8/1にサービス開始予定のフォトリミはAIによるトリミングとセレクトを行う。証明写真向きのサービスで、写真館などで重宝されそうだ。

フォトリミのAIトリミングは例えば傾きも自動調整される

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