GFX100ⅱ
あいだにGFX100sやら50シリーズを挟んでいるので随分間があいたけれど、
おかげで様々な部分が刷新されている。
FUJIFILM GFX100 II (30mm, f/3.5, 1/1600 sec, ISO400)まずは本体の動作がスムーズ。
動作が軽快で撮影後の保存にかかる時間も明らかに短くなった。
オートフォーカスも早くなったし連写性能も…といいたいところだがそれはあくまで先代に比べたらの話。
ニコンとかキヤノンのカメラと比べるとがっかりするのでむしろ新しいフイルムシミュレーションが見せる発色に注目したほうがよい。
いつものことであるがGFXの写真からは、その豊かな色調と階調表現にうっとりさせられる。
私はPro neg.stdでそこからレタッチするのが好きなのだが、リアラエースが加わったことでより幅広く色へ向き合うことができる。
FUJIFILM GFX100 II (30mm, f/11, 1/200 sec, ISO400)操作性については先代とすっかり様変わりしてしまったが、100sなどとはほぼ同等である。
軍艦部もたいして変わらないし、上面液晶が大型化してファンクションキーが増えたところであろうか。
この上面液晶は動画モードでの表示に大きく手を加えたようでかなり見やすくなった。
そのかわりGFX100にあった背面小液晶が消えたので写真屋としては液晶内表示を頼りにせざるを得ない。
FUJIFILM GFX100 II (30mm, f/11, 1/160 sec, ISO500)写りは今までのGFX100シリーズとほぼ変わらない。
前述のフイルムシミュレーションが増えたほかは高感度特性が少し良くなったのかな?と思う程度で、
あとは相変わらずの嘘みたいな高解像度である。
バッテリーが小さくなったので少し不安だったが、半日ほど休み休み100カット撮ったところでまだ80%くらい残っていた。
もしいま、GFXシリーズで1億画素を必要としているなら絶対に本機種を選ぶべきである。
これから初めてGFXシリーズを手にする場合は特にそうだ。
富士フイルム史上最も高性能で、最も高速で、つまり普通に使える。
もしGFX100や100sと迷っているならぜひ一度借りてみてほしい。