Inter Bee2023 進化する収録機材
広がるワイヤレスマイクの可能性
ロードのワイヤレスゴーが先鞭をつけた小型ワイヤレスマイク市場、同社は今年、高機能モデル・ワイヤレスプロを投入した。32bitフロート等音割れ対策やタイムコード等プロの用途に応じた機能、さらにラべリアマイクや充電機能付きケースなど豊富な付属品が魅力。
一方、他社も異なるアプローチで追従する。SYNCOという中国のブランドは、G3 PROを展示。目を見張るのが受信機の大型タッチパネルモニターで、その両サイドにマイクユニットを取り付けられるという利便性の高いパッケージとなっている。ノイズキャンセル機能付き。
なお、現在SYNCOの販路は主にAmazon通販となる
ホーリーランドのLARK MAXは低遅延が売りのLARK 150にノイズキャンセリングを追加したモデルで、先代から引き続き扱いやすいインターフェースと充電器付きケースが付属するなど着実なブラッシュアップが施されている。
ゴドックスはUHFモデルWMicS2を展示。近年流行の2.4Ghzと異なりB帯のようにチャンネル選択が可能で、混信しにくくなっている。確実なチャンネル合わせが必要なシーンで用いたい。
各社ワイヤレスゴーのフォローにとどまらない方向性を提示した。
マイクレコーダー、32bitフロートに続々対応
ズームからは32bitフロート対応の「ゲイン調整不要でいきなり本番収録!」という挑戦的なキャッチコピーが用いられたマイクトラックレコーダーMシリーズが展示された。
4トラック対応のM4、オンカメラ対応のガンマイク型M3、ハンドベル型のM2というラインナップになっており、スタンダードなスタイルで様々な用途・現場で重宝しそうだ。
小型ピンマイクレコーダーの定番タスカム・DR-10Lの後継機DR-10L Proは、32bitフロートとBluetoothアダプターAK-BT1との組み合わせによりタイムコードやスマホでの複数台同時コントロールに対応する。
ムービー撮影から会議の記録まで、より快適な運用に期待できる。
アトモスはレコーダーリニューアル ULTRA登場
シネマ用途で定評のあるアトモス社製ビデオモニターレコーダーのラインナップがリニューアルされた。
5インチで拡張性に優れたNINJAと7インチで無線通信機能を標準搭載した
SHOUGUNの2ラインを展開し、それぞれ8K 30p/4K 120pに対応した上位版ULTRAが用意される。
新OSによりインターフェースが改善され、より直感的に操作できるようになったことも嬉しいポイント。
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