Nikon Z9とNextorage NX-B2Proシリーズで撮る入間航空祭
カメラについて
Nikon Z9は2021年冬に発売されたニコンのフラッグシップカメラです。
秒間20コマの連写性能や、EXPEED7を活かした、被写体認識を含めたAF性能が特徴のカメラです。
動画性能としては、4K120Pのみならず、8K30P動画も撮影可能となっているカメラです。
メモリーカードについて
Nextorage NX-B2Proシリーズは次世代規格であるCFExpress 4.0にも対応したType-Bカードです。
最大書き込み速度3700MB/s、読み込み速度3600MB/sを誇り、大容量のデータも簡単にやり取りできます。
今回はメモリーカードのポテンシャルをはかるために8K30p動画も撮影してみました。
実写ルポ
それでは、前置きが長くなりましたが、実写へと移っていきましょう。
ブルーインパルスの撮影を中心に、飛行展示機もいくつか撮影しました。特に圧巻だったのは、ブルーインパルスの展示飛行です。
NIKON Z 9 (220mm, f/6.7, 1/2000 sec, ISO640)ある時は全部6機で編隊飛行を行い、
NIKON Z 9 (430mm, f/7.6, 1/2000 sec, ISO400)ある時は十数トンもある飛行機がバレリーナのようにクルクル舞い、
NIKON Z 9 (140mm, f/6.3, 1/2000 sec, ISO280)我々観衆の上空で数メートル差、マッハを超える相対速度ですれ違うこともありました。
NIKON Z 9 (440mm, f/7.6, 1/2000 sec, ISO500)
NIKON Z 9 (140mm, f/6.3, 1/2000 sec, ISO640)
その他にも、我々の目の前で急降下・急上昇と、常にスリリングな飛行を見せてくれました。
ブルーインパルスの他には、C-1輸送機の展示飛行が行われ、輸送機とは思えない機動飛行を披露してくれました。
NIKON Z 9 (250mm, f/5, 1/2000 sec, ISO200)2023年度の航空祭が能登半島地震の影響で中止になってしまった(2024/1/20開催予定)ため、入間の地にブルーインパルスが飛ぶのは2年ぶりとなりましたが、当日は快晴だったため全ての演目が披露され、航空ファン・一般の観客ともに楽しめる飛行となりました。
高速なメモリーカードを使ってみたので、いくつか8K動画も撮影してみました(以下のファイルはプラットフォームの都合上FullHDにリサイズしてあります)
ちなみに、皆様気になると思われるのが8K動画を撮影した際の容量ですが、先ほどの「フォーシップインバート」の元ファイルの単純計算で1分あたり約2.4GBと、気軽には扱いづらい容量であることもわかりました。
参考までに、普段動画撮影をしない筆者は1TBのM1 MacBook Pro(を基本に、1TBのSSDをバックアップ、過去に撮りためた写真を4TBのHDDx2台に保存するという環境で運用しているのですが、8K動画を頻繁に撮っていたら一杯になってしまうのではないかと思います。
カメラ・メモリーカードのみならず、それを保存するストレージ環境も重要であることがわかりました。
まとめ
Z9と100-400mm、1.4倍テレコンの組み合わせで560mmまで対応しているのにも関わらず、とても軽いシステム構成のため、疲れ知らずで撮影ができました。
一方で、ミラーレスAF特有の「ピントを外したら戻らない」という現象に見舞われたことも何度かあったので、ずっとカメラ頼みの撮影はできないということになります。使う上では、そのデメリットをよく理解した上で使用するのが必要と言えるのではないでしょうか。
8K動画も撮りっぱなしでは気軽に扱いづらく、扱えるPCも限られるのも事実ですが、高速メモリーカードと8K対応のカメラで是非お試しいただきたいところです。
使用機材
- Nikon Z9
- Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S
- Nikon Z Teleconverter TC-1.4x
- Nextorage NX-B2PRO660G