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【InterBEE 2024】8Kをしのぐ高画質時代の夜明け

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近年は8K動画撮影可能なカメラが続々登場している。
その一方8Kを映し出せる機材や環境の普及が進んでいないジレンマがある。

しかし、ハイエンドの映像制作現場では超8Kを既に意識している。
今年のInterBEEはその予兆とも思える出展が見られた。

ブラックマジックデザインから17K/12Kカメラが登場

「すげぇなぁ」
通りすがった映像業界のベテランと思しき人がもらした一言があまりに印象的だった。

Blackmagic URSA Cine 17K 65を見に来た人々の視線からは明らかに羨望や期待を感じられた

BMPCCシリーズなど小型で安価なシネマカメラに定評があるブラックマジックデザインは、新たな方針として超高解像度路線を打ち出した。
Blackmagic URSA Cine 17K 65とBlackmagic URSA Cine 12K LFはそれを体現したカメラであり、特に17Kモデルは前例のない17520 x 8040の65mm RGBWセンサーを搭載している。12Kモデルは35mm判センサーを採用している。
レンズマウントは交換式でPL、LPL、EF、ハッセルブラッドマウントに対応。

大手のCM製作者や放送局からの注目を浴びていた。

高画質は永遠に フジフイルムGFX ETERNA(エターナ)

コマーシャルフォトのプロから絶大な信頼を獲得しているフジフイルムのGFXシステム。
魅力は何といっても35mm判を上回るラージフォーマットから生み出される圧倒的画質である。

そのセンサー性能は映像業界でも一部から注目されていたが、スチール主体のGFXカメラでは扱いにくさを指摘されていた。

GFX ETERNAのネーミングは「永遠」またはフジフイルムの映画用フィルム「エテルナ」にちなむ

InterBEE 2024開催前日の11月12日に電撃発表されたGFX ETERNAは、そんな映像業界人のニーズに応えるべく登場した。
既存のGFマウントレンズの他、PLマウントアダプターやパワーズームレンズなどが用意される予定で、放送業界で定評のあるフジノンレンズとラージフォーマットの相乗効果に期待できる。

「永遠に残る傑作・名作を生み出す、映像制作新時代の担い手になる」というコンセプトは、超高画質撮影の意義を示したものと言えるだろう。

高画質とVRの可能性

キヤノンはVRレンズを販売しており、RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYEはEOS R5やR5 MkIIの8K撮影では4K画質のVRコンテンツを作れる。
高画質はVRコンテンツ制作に有効であり、新たにEOS R7専用で用意されたAF機能付きのRF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYEとRF-S7.8mm F4 STM DUALはVRコンテンツ作成の障壁を下げそうだ。

VRに積極的なキヤノン

ブラックマジックもVRを見据える

ブラックマジックデザインは両目それぞれ8160 x 7200センサーのレンズ固定式VRカメラ・Blackmagic URSA Cine Immersiveを参考出展していた。

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