【InterBEE 2024】照明機材のトレンドは「空気」と「ポータビリティ」
今年の照明トレンドは「空気」と「ポータビリティ」
共通点は軽快さにある。
「空気」で今まで以上に広く、大きく、軽くなり
バッテリー活用と小型化で強化された「ポータビリティ」
InterBEE 2024で示された2つのトレンドを追う。
Canon EOS R (24mm, f/9, 1/320 sec, ISO3200)「空気」を味方につける照明機材
昨年登場したライトスターのAIRLITEは、ソフトボックスを空気で膨らませることによるセッティングの容易さが注目されていた。今年もKPIブースにて展示され、メイン照明といっていい立ち位置で展示されていた。
それに追随するのがゴドックスで、KNOWLEDエアチューブライトAT200BiやフレキブルフルカラーLEDのアタッチメントとしてエアソフトボックスが出展されていた。
アプチャーからはINFINIMATが出展。パネルの前にエアマットを置く構造だが人が乗っても壊れないというそのマットの強靭さをアピールしていた。
「バッテラ」新時代、進化するポータビリティ
リグシステムに定評のあるスモールリグから発売されたRC 60B COBは小さい形状と内蔵バッテリーの利便性によりマップレンタルで好調なLEDライトだが、今年はフルカラーモデルRC 60C RGB LEDやVマウント/AC対応の220WモデルRC 220B プロ COB LEDが登場した。さらに同社製LEDにUSB給電可能なVマウント給電グリップも展示された。
アプチャーからAmaran Ace25X(バイカラー)と25C(フルカラー)が登場。MC Proの弟分で防水仕様が無い代わりに、より大光量でクリップオンスタイルからちょっとした配信にもパワフルに対応する。ポップ調のカラーバリエーションも魅力。
プロフォトLEDとストロボ出展
その名の通りプロの写真用の照明として名を馳せるプロフォトだが、1600wのデイライトタイプLEDライトL1600Dをひっさげて映像業界イベントであるInterBEEに乗り込んできた。
特徴はコントローラー一体型のデザインで、ストロボのモノブロックのようにセッティングがシンプルになる。またプロフォトとボーエンズのマウント対応で豊富なライトシェービングツールを活用可能なのがうれしい。
また、AC電源の最新ストロボD30も展示。ストロボ出力500WでモデリングランプがB10シリーズのようにバイカラーLEDとなっており、写真・動画を兼務するユーザーにより心強い存在となりそうだ。
逆転の発想、バウンス専用ソフトボックス
1か所のレバー操作で迅速で開閉できるフリップ式ソフトボックスで愛用者が多いSMDVよりバウンス専用のボックスFlip Bounceが登場。
通常のソフトボックスとは構造が逆で先端の内貼りがシルバー、ボックス部がトランスルーセントとなっており、シンプルな道具立てで天井や壁の色や部屋の広さに関わらず柔らかなバウンス光が作れるうえ、ボーエンズ他マウントの交換によって幅広い照明機材に取り付けられる。その名の通りワンタッチ開閉のフリップ式。