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基礎知識

【初心者でも分かるカメラの基礎知識8】単焦点レンズとズームレンズ

基礎知識

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レンズには大きく分けて、ズームレンズと単焦点レンズの2つのタイプがあります。

 

  • ズームレンズ

文字通り、ズーム機能があるレンズで、

広角〜標準、標準〜望遠など、画角が異なる範囲を1本でカバーできるので、どんなシーンでも柔軟に対応できます。

撮影者自身が動かなくてもズームで画角を変えられるので、気軽にカメラを楽しむことができます。

SONY ILCE-6400 (105mm, f/4, 1/320 sec, ISO100)

桜の花を下からズームレンズで撮影。

被写体が高いところにあっても、ズーム機能を使えば大きく写真に収めることができます。

 

ズームレンズはこのように、2つの焦点距離が表記されています。

このレンズは、焦点距離24mmから70mmの間ズームできるレンズで、およそ広角〜標準域をカバーしています。

景色を撮るなら広角、遠くのものを撮るなら望遠…など基本的な使い分けはありますが、

標準ズームレンズが1本あれば日常的なシーンでは困らないのではないかと思います。

 

以下は、旅行にズームレンズを持っていった時の写真です。

SONY ILCE-6400 (18mm, f/10, 1/125 sec, ISO200)

(α6400、SELP18105G F4)

@東京都奥多摩湖・麦山の浮橋

SONY ILCE-6400 (105mm, f/9, 1/160 sec, ISO100)

@東京都奥多摩湖・湖畔から冬の紅葉を撮影

SONY ILCE-6400 (74mm, f/4, 1/40 sec, ISO100)

@宮崎県・高千穂峡

SONY ILCE-6400 (85mm, f/4, 1/1000 sec, ISO100)

近くにあるものにぐっと寄って撮影したい時も、景色を広く写したい時もズームレンズ1本で撮影できます。

きれいな写真は撮りたいけど、いちいちレンズを変えるのは億劫…そんな時にはズームレンズがおすすめです。

 

一方デメリットとしては、単焦点レンズに比べて…

・F値が暗いレンズが多いので、大きいぼけを必要とするシーンには適さない

・カバーする焦点距離が長くなるにつれ、大きく重くなる

という点です。

 

 

  • 単焦点レンズ

一方単焦点レンズはズームができない、画角が固定されているレンズです。

なので、大きく撮りたい時は近づき、引きたい時は離れて…というように、撮影者自身が動いて画角を変えなければいけません。

一見面倒に感じるかもしれませんが、単焦点レンズの優位点は

F値の明るいレンズが多い

・ズームレンズに比べ画質がよく、軽い

という点です。

 

SONY ILCE-6400 (30mm, f/2.5, 1/100 sec, ISO200)

SONY ILCE-6400 (30mm, f/1.4, 1/125 sec, ISO640)

点光源(イルミネーション)を背景にして、花を撮影しました。

いわゆる「玉ぼけ」と呼ばれる大きいぼけは単焦点レンズならではです。

 

ぼけ感を生かしたふんわり写真が撮りやすいので、ポートレートの撮影にも適しています。

SONY ILCE-7CM2 (85mm, f/1.8, 1/200 sec, ISO100)

SONY ILCE-6400 (30mm, f/2.8, 1/500 sec, ISO100)

SONY ILCE-6400 (30mm, f/1.4, 1/125 sec, ISO100)

デメリットはやはり画角が変えられないこと。

何をどう撮りたいのか、イメージに合わせてレンズを選ぶ必要があります。

 

最後に2つのレンズを特徴をまとめました。

  • ズームレンズの長所

・ズームができるので撮影者が動かなくても画角を変えられる

・初心者でも感覚的に使える

・レンズ交換の手間がない

 

  • ズームレンズの短所

・F値が暗いレンズが多いので、大きいぼけを必要とするシーンには適さない

・カバーする焦点距離が長くなるにつれ、大きく重くなる

 

  • 単焦点レンズの長所

・F値の明るいレンズが多く、ぼけの大きい写真が撮りやすい

・ズームレンズに比べ画質がよく、軽い

 

  • 単焦点レンズの短所

・ズームができないので画角が変えられない

 

これらの特徴を踏まえて、荷物のキャパシティや撮影シーンに合わせて選びましょう。